ゴシック

ゴシックとは、特に中世ヨーロッパの建築様式の一つであり、12世紀から16世紀にかけて広まったスタイルを指します。特徴としては、尖塔状のアーチ、リブ状の天井、そして大きな窓に彩色ガラスを用いた装飾が挙げられます。ゴシック建築は大聖堂や教会に多く見られ、フランスのノートルダム大聖堂やアミアン大聖堂がその代表例です。

また、ゴシックは18世紀以降、文学や美術、音楽などの分野にも影響を及ぼし、暗黒や神秘、超自然的なテーマを取り入れた作品が生まれるようになりました。こうした作品には、エドガー・アラン・ポーやメアリー・シェリーの小説などがあり、ゴシック文学と呼ばれます。

さらに、近年では「ゴシック」という言葉は、ファッションやサブカルチャーの領域でも使われ、特に黒や暗い色調を主としたスタイルや、神秘的・幻想的な要素を持つ文化を表現することもあります。